A250 エスケープシーケンス

エスケープシーケンスとはキーボードで入力できない文字のことを指します。今回は、代表的なスケープシーケンスとその表し方を紹介します。

エスケープシーケンスについて

代表的なエスケープシーケンス

記号概要
\b バックスペース
\t 水平タブ
\v 垂直タブ (垂直方向に空白を入れる)
\n 改行
\r 復帰 (同じ行の先頭に移動)
\f 改ページ
\’ シングルクォーテーション
\” ダブルクォーテーション
¥文字
\0NULL文字

エスケープシーケンスの表現方法

エスケープシーケンスは、\ と組み合わせることで、特殊文字を表現します。

改行コード「\n」の場合

JavaScript
const text = "1行目\n2行目\n3行目";
console.log(text); 

/*
1行目
2行目
3行目
となり、"\n"は改行コードとして読み込まれる。
*/

JavaScript
const text = "1行目\\n2行目\\n3行目";
console.log(text); 

/*
1行目\n2行目\n3行目
となり、"\n"は文字列として読み込まれる。
*/

シングルクオーテーションでシングルクオーテーション「’」の場合

JavaScript
const text = 'シングルクォーテーションは'です';
console.log(text); 

//文字列として ' を入れるとエラーになる。

JavaScript
const text = 'シングルクォーテーションは\'です';
console.log(text); 

//シングルクォーテーションは'ですと出力される。
//  \' とすることで ' を文字列として認識されることができる。

シングルクォーテーションとダブルクォーテーションは同じ意味ですが、上記のようにエスケープシーケンスの表現方法が変わるケースがあります。

エンジニアからのアドバイス

エスケープシーケンスはまとめて覚える必要はございません。実務を行なっていく中で実際に使う際に「エスケープシーケンス」というものがあったから表記方法を調べてみようと思い出せることが大切です。

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