インクリメント・デクリメント演算子とは数値に1を加算もしくは減算する際に用いる演算子です。+1、-1と記載することも可能ですが、より簡潔に記載するために用いられます。今回はそのインクリメント・デクリメント演算子について紹介します。
インクリメント・デクリメント演算子の使い方
インクリメント演算子
インクリメント演算子とは++を用い、1を加算する演算を専用に行う演算子です。
インクリメント演算子は前置と後置があり、結果が変わることがあるため注意が必要です。
JavaScript
let number = 10;
number++; //numberの値は10に1が加算されて11になります。
++number; //numberの値は11に1が加算されて12になります。
number = 10;
console.log(number++); //計算される前の値になるため、10が出力されます。
console.log(++number); //計算された後の値になるため、12が出力されます。デクリメント演算子
デクリメント演算子とは–を用い、1を減算する演算を専用に行う演算子です。
デクリメント演算子は前置と後置があり、結果が変わることがあるため注意が必要です。
JavaScript
let number = 10;
number--; //numerの値は10に1が減算されて9になります。
--number; //numerの値は9に1が減算されて8になります。
number = 10;
console.log(number--); //計算される前の値になるため、10が出力されます。
console.log(--number); //計算された後の値になるため、8が出力されます。演算子の優先順位
複数の演算子を用いた場合、乗算・除算を行なってから加算・減算を行います。優先順位が同等の際は左から行われます。()で囲い、グループ化することで特定の演算を優先的に行うこともできます。
乗算・除算と加算・減算の優先順位
JavaScript
let number = 10 + 5 * 2;
//numerの値は5に2が乗算された数値に10が加算されるため20になります。 乗算と除算の優先順位
JavaScript
let number = 10 * 5 / 2;
//numerの値は10に5が乗算された数値に2が除算されるため25になります。
//乗算と除算の優先順位は同等なため左から行われます。()でグループ化した際の優先順位
JavaScript
let number = (10 + 5) * 2;
//numerの値は10に5が加算された数値に2が乗算されるため30になります。
// ()を用いてグループ化した際にはグループ内の計算が優先されます。例題
以下コードの出力値はどれか
JavaScript
let number = 10 + 6 / 2;
console.log(number);- 8
- 32
- 13
- 22
回答
3. 13
6を2で除算した数値に10を加算するので、6 ÷ 2 = 3, 3 + 10 = 13なため。
以下コードの出力値はどれか
JavaScript
let number = 8;
number++;- 8
- 16
- 9
- 10
回答
3. 9
++は1を加算する演算を専用に行う演算子なので、8 + 1 = 9なため。
